大吉噛む 父怒る

 大吉を迎え入れる時、ペットショップの人から色々とアドバイスを受けました。

  1. 人間の食卓から食べ物を与えない
  2. 一緒に寝ない
  3. 躾の時に叩かない

 1は人間の食べ物をは塩分やカロリーが高すぎて健康の為によろしくない。欲しがったらもらえるものと思えば、お互いの生活パターンが守れなくなる。2の「一緒に寝る」という行為も同じですね。ちゃんと寝る時は自分のベッド(ハウス)で寝かせる。これらはしっかりと守っています。

 3の「叩かない」というのは「子供の躾も同じで今はそんな時代ではない」という説明を受けたのですが、言葉が通じない動物には体で分からせるのもひとつの方法ではないかと、少し疑問を持っていました。かといって、オレ(父)は別に暴力的な人間ではなく、動物虐待などもっての他だと思っています。

—-閑話休題—-

 先日、母が大吉に「牛の蹄(ひづめ)」を買ってきました。ストレス発散や顎の運動の為に噛ませるおもちゃです。大吉は大喜びで飛びつきました。

 無心で噛む噛むしている大吉に、父は「良かったね~」と近づくと、ガルルルルルと牙を剥いて思い切り右手を噛まれました。

 うわっと声を上げる父。数カ所から血が滴り落ちたのです。とりあえず水道の水で洗って、カットバンを貼りました。

 「大吉、痛いやんか!」と言いながら、1m程離れたところに座ると、さらにガルルルルル!と飛びかかってきて左手をカブリ!防衛ではなく攻撃です。

 父は「ゴルァ!ふざけるなぁぁぁ!!」と叫びながら、横にあったクッションで大吉を思い切りはたきました。

 1m程吹っ飛ぶ大吉。「父ちゃんやめてぇ!!」と慌てて止める母。大吉を抱き上げると「あんたが悪い!お父さんに謝りなさい。」と諭しています。母の腕の中でブルブル震える大吉。明らかに怯えています。その夜、大吉は父には近づかず、母の後ろをくっついて回っていました。

母の膝の上でションボリする大吉

 たとえ餌やおもちゃを取られると感じても、噛み付くというのは絶対にやらせてはいけません。オレだからまだ良かったものの、他人に同じように怪我でもさせたらと考えると…ぞっとします。

 オレのやった行為は、第三者から見れば虐待かもしれません。でも言葉が分からない大吉に、こんな事をしたら怖い目に合うという事を条件反射で分かって欲しかったのです。

 あれから数日、ガルルルと唸ったり、甘噛みをしなかったら「おりこう!おりこう!」という褒め殺し作戦を展開しています。今のところ、大吉が人間に牙を剥く事もなく、穏やかにしています。父に対しても怯えず、顔をペロペロしてくれてます。

 中々、マニュアル通りにはいかないのが躾です。これは人間も犬も同じですね。それぞれ個性があるから難しい。だからこそ、大吉だけでなく、父も母も少しずつ成長して、ずっと仲良く暮らしていきたいと思っています。

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