子犬との出会い その②

 食いしん坊の元気な姿が目に焼き付いたオレと嫁。それからちょくちょくペットショップへ通い、子犬の成長を見守っていました。

 出来れば飼ってみたいなぁと思ってはいたのですが、なんせ血統書付きの子犬だから高いのなんのって(笑)おまけに父の死後、色々と面倒な問題が持ち上がり、とても子犬を迎え入れる気持ちになれなかったのです。

 オレらから見たら可愛くてたまらない子犬なのに何故が買い手が付かず、体が大きくなるのに比例して値段は下がっていきました。

 そんな10月のある日、嫁と二人でペットショップへいつもの子犬を見る為に向かったオレ。ショーケースの目の前に張り付いていると、ショップのお姉さんが子犬を出してくれたのです。

 恐らく何度もやって来ては子犬の前にベッタリ張り付いてる中年夫婦がターゲットになったのでしょうか(笑)笑顔でオレらの前に子犬を差し出してくれました。

 初めてガラス越しでなく直に触れ合うオレらと子犬。無邪気にオレらにじゃれついてきました。

こ~んな感じでじゃれついてきたのです

 もうその姿が可愛いのなんのって。じゃれじゃれ状態のオレらにお姉さんは子犬のアピールポイントを色々と語ります。

 「この子は本当に人が好きなんですよ」「いつでも元気いっぱいでピョンピョン飛び跳ねますよ」etc…  もうダメ、お姉さんやめてくれ。今すぐにでも連れて帰りたくなるじゃないか!

 そんな衝動を抑えて、オレは「検討してみます」と冷静を装ってショップを後にしました。でも結局、気持ちはその時にすでに固まってたんですよね(笑)

 数日後、嫁に「やっぱりあの子犬飼いたい」と告げると「やっぱりそういうと思っていた」との答え。「名前どうする?」と問いかける嫁に対しオレの頭の中ではしっかりとひとつの名前が浮かんでいたました。

続く

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